2014年11月27日木曜日

milis:甘い

milisは甘いという形容詞です。ミリスと読みます。milが蜂蜜を意味するので、もしかしたらこれが語源なのかもしれません。どこの国もそうですが、ずっと昔のスコットランドで甘いものを探せば、果物や蜂蜜だったに違いありません。

お菓子という単語は他にあるのですが、砂糖菓子などはmìlseanと言います。デザートも意味します。

似たような単語でmillという単語がありますが、これは破壊するという動詞です。発音は若干違いますが、単語の場所で判別した方がずっと簡単です。

2014年11月26日水曜日

Seo dhut!:ほら!

Seoは「これ」、dhutはto you、君にという意味で、「これを君に!」=「ほら!」という意味になります。ショウ・グイフと読みます。

後ろにあげたいものを持ってきて、例えば「Seo dhut céic!」、「ほら、ケーキだよ!」という言い方も出来ます。こちらは「これ、君にケーキだよ!」という訳も可能でしょう。

dhutは前置詞do+thuの結合型です。今までもご紹介したように人称代名詞全てに結合型が存在します。

mi - dhomh
thu - dhut
e - dha
i - dhi
sinn - dhuinn
sibh - dhuibh
iad - dhaibh

dhuibhを使えば、丁寧な言い方になります。「Seo dhuibh céic!」、「どうぞ、ケーキですよ!」という感じに。

2014年11月22日土曜日

Alba:スコットランド

稀に英語と同じ事もありますが、ゲール語の地名の多くは英語と異なっています。例えば、スコットランドはAlbaと言います。読みは、アルバではなく、アラパです。イングランドはSasainn、アイルランドはEirinnです。

日本はIapanとan t-Seapanという2つの言い方があり、どちらも使われていますが、若干Iapanが優勢のように思います。

2014年11月21日金曜日

an-diugh:今日は

an diughで「今日は」という意味です。アン・ジゥと読みます。Tha mi a' dol a Dhùn Eideann an-diugh.(今日はエジンバラに行きます)という風に使います。今日という名詞はまた別に、an latha diughという別の単語があります。

昨日は、という単語もあり、これはan dè、明日はa-màireachと言います。

さらに、一昨日という単語もあり、air bhòn-dé、明後日はan-eararになります。

ちょっと複雑ですが、5つ覚えるとこの種の単語は終わりです。

2014年11月20日木曜日

知っています

私はカルムのことを知っていますはTha mi eòlach air Calum.になります。ハ・ミ・エオーラハ・エル・カルムと読みます。eòlachは知っているという形容詞です。airは英語のonに当たります。「私はカルムの上に知っています」で「私はカルムのことを知っています」という意味になります。airは前回のagamと同じく、人称代名詞との組み合わせ型があります。変化は以下のとおりです。

mi - orm
thu - ort
e - air
i - oirre
sinn - oirrn
sibh - oirbh
iad - orra

Tha e eòlach orm.「彼は私を知っている」という風に使います。airを使わないで、Tha e eòlach.という文章も可能ですが、彼は分かっている→彼はものの分かった男だ→彼は頭が良いという意味に変わってきます。

2014年11月19日水曜日

持っています。

英語でよく最初の文例としてあげるのが「私はペンを持っています」です。ゲール語ではTha peann agam.と言います。miはどこへ行ったのかと思うでしょう。agamに入っているのです。

「~は~」を持っていますと言う場合、ゲール語で「~は~のところにあります」という表現を使います。ですから「私はペンを持っています」はペンを主語にし「ペンは私のところにあります」という文に変わります。この「私のところに:at me」がagamです。これはaigという前置詞とmiが合わさったものです。

前置詞+人称代名詞は結合型が通例です。たとえばaigは次のようになります。

mi - agam
thu - agad
e - aige
i - aice
sinn - againn
sibh - agaibh
iad - aca

前置詞ごとにこの組み合わせがあります。

2014年11月18日火曜日

Abair!


上掲はRentonとMacDonaldによるゲール語→英語、英語→ゲール語の辞書です。かつてはGairmという出版社からAbair!という名前で出ていましたが、現在はニューヨークのHippocrene Booksから出されており、Amazonでも入手が可能です。

ゲール語→英語、英語→ゲール語合わせて8千5百語ですので、実用には不足ですが学習用には十分、何よりポケットサイズで安いのが利点です。内容も良く出来ており、熟語もそこそこ出ており、名詞には所有格と複数形が載っているのが秀逸です。

勉強し始めて最初に買うなら、これではないかと思います。


2014年11月17日月曜日

is

biの説明をしたとき、英語のbe動詞に相当する単語がもうひとつあるとお話しました。isがそれです。イスと発音しますが、アクセントはイの方にあるので、椅子とは逆です。

これはVSCでも使いますが、VCSで使う場合が非常に多くなっています。

Is math sin!:これは良い!という表現が良く使われます。また、isは良く'sという省略形を使い、's math sin!、スマッシン!とも言い、むしろこの方が一般的かもしれません。

is+形容詞+名詞の組み合わせを使った定型句はたくさんありますが、これはまた別の回にやりたいと思います。

2014年11月16日日曜日

mathとgu math

mathは良いという形容詞です。比較級はnas fhearrです。前者はmath、後者はナシャールと読みます。mathがnas fhearrになるのは結構な変化ですが、こうした不規則変化は基本的な単語には良く見られますが、全体としてはそれほどの数ではありません。

ゲール語には副詞もありますが、形容詞の前にguを付けると副詞になります。例えば、前にやったmòrの前にguを付けてgu mòrにすると、凄くとか、大いにという意味になります。ただ、mathだけはちょっと違います。

gu mathは凄くとか、大いにというgu mòrの意味のほか、元気という意味でよく使います。

Tha e gu math mòr.:彼はとても大きい。

Tha mi gu math.:私は元気。

2014年11月15日土曜日

aとà

rachとthigを覚えましたので、aとàを覚えましょう。aが~へ、àが~からです。例えば、エジンバラはDùn Èideann(ドゥ・ネイチュン)ですので、エジンバラへはa Dhùn Èideannエジンバラからはà Dùn Èideannになります。で、簡単そうですが、説明することが山盛りです。

まず、aとàですが、読みが違います。 àは日本語のアです。ではaはどう読むかというと、aとeの間です。アの口の形でエと言っても良いし、エの口の形でアといっても構いません。アとエの間、しかもなんとなくオのような、濁った音が出るはずです。

また、àの後ろには地名がそのまま入りますが、aの後ろに地名が来る場合、最初の音は軟音化という変化をします。 Dùn Èideann(ドゥ・ネイチュン)はDhùn Èideann(グ・ネイチュン)に変化します。

実は、この軟音化は日本語でも見られる変化です。例えば、七味唐辛子の辛子はカラシのはずですが、シチミトウガラシに変音します。日本語でも良くあるこうした変音がゲール語では非常に多くなっています。

2014年11月14日金曜日

thig:来る

前回は行くをやりましたので、今回は来る:thigの説明です。これでヒクと読みます。アクセントはヒ側ですので、日本語の引くとは逆のアクセントになります。ただし、これも前回のrachと同じく、thig miとは使わず、現在分詞のtighinnを使って現在形を現します。チインと読みます。

tha mi a' tighinnで、私は来るになります。

過去形はthainig、そして、未来形はなんと原形と同じ、thigです。

Tha mi a' tighinnは私は行く、行くところですを意味し、Thig miは私は行くでしょう、という意味になります。

2014年11月13日木曜日

rach:行く

rachは行くという動詞です。ですが、私は行くという文章がVS(動詞+主語)の法則にしたがってrach miになるかというと、なりません。rach miという文章は可能ですが、これは自分に対する命令、私よ行け、という意味になります。これは、動詞の原形が命令形を意味するからです。

まぁ、Rach thu!というと、お前行けよ、という、ちょっと使えそうな文章になるので、覚えておいてもいいかも知れせん。

では、私は行くはどう言うかというと、rachの現在分詞dolを使って、tha mi a' dolと言います。現在行く最中のこと、行うという事実を述べる場合はこのa'の後ろに現在分詞を置くという用法で示します。

rachの過去形はchaidh、未来形はthèidで、chadh mi、thèid miは私は行った、私は行くだろうという表現をします。また、bha mi a' dolやbidh mi a' dolで過去や未来の進行形を示すことができます。

rachはラハ、thèidはヘイチと読みます。

2014年11月12日水曜日

オンラインのゲール語教室

このBlogでは一語一語、懇切丁寧にやっていますが、ネット上にはとにかく話して会話を覚えようというWEBがたくさんあります。

BBCのBeag air bheagは放送局がやっているだけあって、分かりやすく覚えやすい構成です。発音のサンプルもあり、正しい発音を覚えるのにも優れています。

全部やってもそれほどの量ではありませんが、英語も簡単なので、試すことをお奨めします。

2014年11月11日火曜日

bi

今回は動詞のbiです。英語で言うbe動詞です。ただ、普通はbiで使いません。thaになります。発音は、ハになります。使い方は、ちょっと難しい。順番にやってゆきます。今回は一番簡単なVSC型を説明します。

VSCですから、動詞が最初、これに主語、形容詞の順に来ます。

あの谷は大きいはTha an gleann sin mòr.になります。過去はbhaで読みはヴァ、未来はbidhまたはbithidhですが、読みはどちらもビーになります。

例えばBha e beag.で彼はチビたっだ、という風になります。

未来形を使ってBidh i fuar a-màireach.、明日は寒いだろうと言う表現も可能です。fuarは寒い、冷たい、a-màireachは明日にという意味です。

ただ、ゲール語の未来形はさまざまな意味を取るので、~だろう、という単純な未来を意味しないこともとても多いです。

be動詞に相当するものはもうひとつあるのですが、そちらはまたお話したいと思います。

2014年11月10日月曜日

eとi

eは彼、iは彼女です。複数形は彼ら、iadになります。所有格はeとiはa(彼の、彼女の)、iadにはan(彼らの)という複数形があります。いろいろと複雑な文法的な約束があるのですが、ここは素通りしてゆきましょう。

興味深いことですが、ゲール語にはそれ、itがありません。eとiを使うのです。gleannとsrathの説明をした時、名詞には男性名詞と女性名詞がある話をしましたが、男性名詞の「それ」にはeを、女性名詞の「それ」にはiを使います。

ただ、英語でも君と君たちはどちらもyou、彼らとそれらは両方ともtheyですので、曖昧な表現というのは、案外にあるものなのかもしれませんし、慣れれば困らないものなおでしょう。

日本語も面白い特徴があり、多くの名詞に複数形がありません。山々、家々はあっても、犬々、船々はないですよね。

話を戻しましょう。

谷、srathは男性名詞ですから、「あの谷は綺麗だね。それはスペイ渓谷だ。」という文のそれはeになる訳です。

ちなみに、今日は寒いは英語ではit is coldになります。ゲール語の場合はiを使い、彼女は寒いというと、寒いですねという意味になります。天気、aimsirが女性名詞だからではないかと思いますが、はっきりとした理由は分かりません。

aimsirはアマシルと読みます。

2014年11月9日日曜日

seoとsin

seoはこれ、sinはあれを差します。読みはショウ、シンです。発音はsinnと同じと考えていいです。確かに曖昧ですね。
 
何が欲しいの?Seo?(これ?)Sin!(あれだよ!)という風に使います。

でも、この、あのもsinとseoになります。An gleann seoはこの谷、an gleann sinであの谷になります。anは冠詞、theと同じものです。

不定冠詞、aに相当するものはありません。日本語にもありませんよね。

2014年11月8日土曜日

miとthu

miは私、thuは君です。ミとウで良いです。複数形もあって、sinnは私たち、sibhは君たちです。発音はシンとシブです。

でも、thuの丁寧形もsibhですから、曖昧なところも出てきます。自分しかいなくて、sibhと言われたら、これは丁寧な表現を使ってもらったと考えて良いでしょうね。

miの所有格はmoです。mo srathで私の谷になります。moはモと読みます。thuの所有格はdoです。ドと読みます。同じくsinnの所有格はar、sibhの所有格はurです。

では目的格はどうなるかというと、なんと、主格と同じ、miはmi、thuはthuのままなのです。基本的には先に出てきたほうが主語、あとから出てきたのが目的語なんですが、当然曖昧な部分が出てきます。わからない時は、文脈から判断します。

2014年11月7日金曜日

ゲール語の教本


 アイルランドのゲール語の教本は日本でも数冊出ているのですが、スコットランドのゲール語の教本は一切出ていません。ですから、スコットランドのゲール語を習おうとすると、英語がある程度できることが前提条件になります。

英語の教本はCD付きのものが数種類出ていますが、一番のお奨めはScottish Gaelic in Twelve Weeksになります。改定されて内容も新しく、勉強しやすい構成です。

2番目に奨められるのが言語教材として定評のあるTeach YourselfシリーズのComplete Gaelic: Teach Yourselfです。内容は前述の方が良いのですが、習いやすいという点ではこちらの方が優れています。

スコットランドのゲール語を習いたいけれど、日本語のものがないのでアイルランドのゲール語の教本を買う人がいますが、絶対にお奨めしません。


2014年11月6日木曜日

gleannとsrath

gleannとsrathは両方とも谷ですが、gleannよりもsrathのほうがずっと広い場所を示します。読みはグラウンとスラーになります。
これも地名に良く入ってきますが、英語化されて、glenとstrathに変わっています。glenはともかくstrathになぜtが入ってきたのかはちょっと不思議な感じがします。

有名なスペイ渓谷はStrathspeyになります。


ゲール語の名詞には性があり、男性名詞と女性名詞に分かれます。gleannもsrathも男性名詞です。また名詞ですから複数形もあります。gleannの複数形はglinn、srathの複数形はsrathanです。


2014年11月5日水曜日

mòrとbeag

mòrは大きい、beagは小さいを示すゲール語です。読みはモール、ベックで大丈夫です。大きい小さいですから、よく使い、地名にも入っているのをたびたび見かけます。蒸留所として有名なBowmoreとか、Ardbegなどは大きな湾、小さな高みを示す単語です。元来はBogha MòrとAn Aird Bheagと綴りますが、英語風に直したものが通例として使われています。

こういう風に、英語風に直して使われるのが普通ですが、ゲール語表記併記の表示も良く見かけます。

両方とも形容詞ですから、比較級や最上級が存在します。mòrにはnas mothaとas motha、beagにはnas lughaとas lughaがあります。

例外もありますが、形容詞はフランス語で見られるように、名詞の後ろに来ます。ですから大きな湾はbogha mòr、より大きな湾はbogha as motha、一番大きな湾は冠詞をつけてam bogha as mothaになります。